犬の症例

大型犬の上腕骨骨折

大型犬のワンちゃんが車に撥ねられてしまったとのことで来院されました。

頭を打っていたり脊椎を損傷していると、命に関わったり下半身不随になる事があるため大変深刻なのですが、今回は前肢(上腕骨)の骨折が見られたものの、他に大きな損傷も無く命に別条がなかったのは幸いでした。

小型犬は骨が細いこともあり骨折が多発しますが、大型犬の骨折は珍しく、久しぶりに大型犬専用の骨折治療機器(プレート等)を使いました。体格が大きいと体重も重いので力仕事が大変なのですが、切開する手術範囲が大きいため、いつも執刀している小型犬よりも骨も大きくてある意味やり易いメリットもあります。その反面、高い固定強度が求められるため術前計画は気を付ける必要はあります。

↑上腕骨遠位を粉砕骨折していました(LAT像)

 

↑AP像

 

↑術後(ラグスクリューで小さな骨片を整復した後に、角度を変えた二枚のプレートで整復固定しました)

 

↑術後(AP像)

 

幸い術後は2,3日くらいで問題無く歩けるようになりましたが、骨癒合まで3か月程掛かるため安静が必要です。

よく頑張ってくれました。

 

垂水オアシス動物病院

院長 井尻