犬の症例

断耳手術(アメリカンピットブル)

最近、生後2か月弱齢 アメリカンピットブルの断耳手術を行ったのでこの件について。

以前にも断耳手術をお引き受けさせて頂いたことのあるピットブル専門のブリーダーさんのところの子犬ちゃん2匹です。

現在は昔と比べると、断耳手術をする機会自体が非常に少なくなっています。

犬の断耳術の発祥は、
もともと狩猟の際に大きな耳では、獲物を追って山を走る際に樹木などで負傷しやすく
獣を追いかけるときに返り討ちに合ってひどい咬傷をうけやすいため、
断耳が行われていました。

現代社会では猟をする犬はほぼ居ないため、
断耳手術は美容整形外科の範疇の手術になっています。

また、断耳手術が減ってきた理由として、
そもそも、ドーベルマンやボクサー、ピットブルなど、
耳を短くする犬種自体が少なくなったこともありますし、
動物愛護の精神が浸透してきたことによるものか、
手術せずにそのまま飼育する飼い主さんが増えてきているのかもしれません。

美容目的で行われる断耳手術、断尾手術や、声帯切除手術、猫の抜爪手術などは基本的に動物にとって必要でない手術(ヨーロッパ、イギリス、ドイツ、オランダなどでは断耳手術は法律で禁止されています)ですし、
デメリットやリスクもあるため当院では基本的に推奨しておりません

断耳手術は町の動物病院の獣医師にとってやりたくない手術の代表的なものなのですが、
どうしてもと強くご希望の飼主さんには、
よくデメリットやリスクを含めご説明・ご相談させて頂いてから、
熟考の後にどうするかを決めてもらっています。

ご希望の方はご相談のうえ決定して頂いておりますので、
下記をお読みの上、まずご来院ください。

現在は、
当院でも断耳手術のお引き受けを停止していますのでご了承下さい。

 


↑【1】手術前の様子。垂れ耳でもかわいいです。


↑【1】手術後の様子。よく見る耳の形に。


↑【2】手術前の様子


↑【2】術後の様子


↑手術後の様子

 

↓アメリカンピットブルの断耳症例はこちら
http://blog.tarumioasis.com/?eid=932

↓ドーベルマンの断耳症例はこちら
http://blog.tarumioasis.com/?eid=1032

↓ドーベルマンの断耳症例はこちら
http://blog.tarumioasis.com/?eid=1139

↓アメリカンピットブルの断耳症例はこちら
http://blog.tarumioasis.com/?eid=1140

 

垂水オアシス動物病院
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(神戸市垂水区霞ヶ丘にある動物病院です)