トイプードルの膝蓋骨脱臼(パテラ)グレードⅡ整復手術
トイプードルでよくあるお悩みのひとつが、膝蓋骨脱臼(パテラ)です。
膝のお皿(膝蓋骨)が本来の位置から外れてしまい、歩いている途中で急に足を上げる・スキップするような動きが見られます。
今回の患者さんも、トイプードルさん。
検査の結果、左側のパテラ(グレードII)と診断し、飼主さまとご相談の結果、整復手術を実施しました。

↑手術前:膝蓋骨が脱臼しています

↑膝蓋骨が整復されました
よくある症状
たまに(または頻繁に)足を上げる
走るときだけ変な動きになる
膝を触ると嫌がる
だんだん歩き方が悪くなる
軽いうちは「すぐ戻るから大丈夫そう」に見えますが、繰り返すと関節炎が進みやすく、痛みが出ることもあります。
今回行った治療
パテラの手術は「お皿を戻す」だけではなく、外れにくい形に整えるのがポイントです。
今回は状態に合わせて、次の処置を組み合わせました。
滑車溝形成:お皿がはまる溝を整えます
TTT(脛骨粗面転移):お皿を引っ張る方向を良い位置に調整します
関節包の調整(縫縮など):左右のバランスを整えます
術後の経過
術後は痛み止めと運動制限をしながら、少しずつ通常の生活へ戻していきます。
現在は術後1週目で順調に回復しています。
飼い主さまへ
「足をピョンと上げる」「膝が外れる感じがする」などが続く場合は、早めにご相談ください。
その子の状態を見て、様子見でよいケース/手術を考えた方が良いケースを一緒に判断します。
垂水オアシス動物病院
獣医師 井尻
